2007年6月18日

ジリジリジリジリ・・・。



けたたましく目覚まし時計が鳴る。


僕は、気怠い音を止めた。


時計をみると朝の六時半。


「もう朝かぁ。」


昨日までの僕は最悪だった。


そのお陰で今日はあまり寝ていない。


とはいうものの仕事に遅れるわけにはいかない。


重い気持ちと体をゆっくり起こして、机の上のタバコに手を伸ばした。


僕は、東京の小さな会社のごく普通のサラリーマン。


子供の頃は色々な夢を見た。
知らない間に歳をとり、年齢は今年で二十八になる。
気が付けば1番なりたくなかった、親父と一緒のサラリーマン。


でも今はそれはそれで良いと思っていた。


そう昨日までは。


僕は寝起きの一服をすませると洗面台の前に立ち顔を洗っていた。


髭を剃りながら昨日の夜の事を思い出していた。


鏡の前の自分を見つめながら・・・