ギュッと強く瞼を閉じて 苦しそうな表情を見せるヒナ。 おでこには うっすらと汗が滲んでいる。 前髪を横にかき分け、冷たいタオルを額の上にのせ 俺はベッドサイドに座り、小さな手をずっと握っていた。 「ヒナ……?」 そして もう片方の手で、柔らかい頬を何度も撫でてやった。 ───と言うよりも 俺がヒナに触れたくて、仕方がなくて──・・・ 「ぅ……っ…」 「ヒナッ 大丈夫か!」