それから しばらくして


寝室から 掃除機のうるさい音が聞こえてきた。


絶対にヒナのヤツ、様子がヘンだよな?


それに さっき キス…避けられたし。


これも全部…アイツのせい。


美樹の笑った顔が 頭に浮かんできて離れない。


「あぁ…思い出したくもねぇし!」


頭の中からあの顔を消したくて、頭を左右に大きく振る。


とにかく ヒナと話をして、早くすっきりさせたい。



そんなことを考えていると…



さっきまで 聞こえていた掃除機の音が、いつの間にか 聞こえなくなっていたことに気づいた。


様子を見るため、寝室へと歩いて行く。


「ヒナ 終わったのか?」


寝室に1歩…足を踏み入れると



「おい 大丈夫かっ!」