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俺の声を無視し、ヒナは急いでサンダルを脱ぎ捨てると…
早速キッチンに行き、お気に入りのハートがついたエプロンを腰に巻いて昼食の準備をはじめた。
「今日は何を作ってくれんの?」
「今日はね、ダイちゃんが好きな唐揚げを作ろうかなって…」
「嬉しんだけど、その前に ヒナに話があるんだ」
どうしても 昨晩のことをはっきりさせたくて、一生懸命に食材を切っている後ろ姿に話しかけた。
だけど、ヒナは後ろを向いたまま こっちを向かず
「……先に掃除もしておきたいから、その後でもいい?」
と、答えて昼食の準備を終えると、また俺の前から逃げるように寝室へ行ってしまった。