俺を真っすぐに見つめる…大きな丸い瞳。


あれは 美樹の嘘で


やっぱり 何もなかったんだよな?


だってヒナは いつものように 俺のところに来てくれたんだし…


それに こうやって、今 俺たちは抱き締め合ってるんだから。


そう思った俺は ヒナに聞くのをやめた。


「……ダ…イちゃん?」


長いまつ毛に優しく指で触れながら




「ヒナのことが すげぇ好き」




そう いつもの調子で言い…


身を屈め 小さな唇にキスしようとした。