「あの…荷物をお届けに来ました」



勢いよく開いたドアの先に立っていたのは、ヒナじゃなかった。


なんだ…宅急便かよ。


手渡された箱は、以前 ヒナと一緒にネットで注文したスイーツの詰め合わせだった。


「ここに受取りのサインをお願いします」


「あっ…はい」


玄関先に置いてあった印鑑を指定の欄に押す。


「ありがとうございました」