ソファーの上で落ち着きなく、仰向けに寝たり…うつ伏せになってみたり
何度も体勢を変え、ヒナをひたすら待つ。
「……ヒナ」
アイツがいない部屋の中は、やけに静かで
こんなにも寂しいなんて…知らなかった。
もうすぐ24歳にもなる男が情けなさすぎて自分でも笑えてくる。
でも 早く来て欲しい。
ただ 来てくれるだけで…いいんだ。
どうしようもないくらい…今、ヒナの顔が見たい。
「もう何もしなくていいから早く来いよ」
弱気な気持ちはどんどん膨らんでいく。
ヒナが選んだ真っ赤なクッションに顔を埋めていると──・・・