「なに フザけたこと言ってんだよ!」 目の前まで歩いてきた美樹に 吐き捨てるように言った。 元々 付き合ってた時から 俺たちの間にあったのは…カラダの関係だけ。 ましてや 俺も美樹もお互いに『好き』だなんて、1度も言ったことさえない。 ただ 一緒にいてラクな関係で 何度もカラダを重ねあい欲に溺れて──・・・ ヒナに会うまでの俺は、本当に自分でも嫌になるくらい…最低だった。