視線の先には にんまりと笑みを浮かべている…アイツがいた。
そして前髪をかきあげながら、美樹が寝室の中に入って来て ベッドサイドに座る。
「お水 飲む?」
「…え」
小さなチェストの上に用意されてあった…ミネラルウォーターとグラスが1つ。
これを準備してくれたのって…ヒナじゃないよな?
やべぇ。
つーか 俺 アイツにメールしてたんだ。
「ちょっと 大地、急にどうしたのよっ!」
慌てて立ち上がり、昨日着ていたグレーのジャケットのポケットから ケータイを取り出し、急いで確認すると
送信Boxの中に ヒナ宛てのメールがあった。
って…ことは アイツ──・・・