[ ダイ:side ]


「頭が……ガンガンする」


それを我慢しながら 重い瞼を開けると、見馴れた白い天井と丸いライトが目に映った。


「なんだ…俺の部屋か」


どうやって ここまで 帰ってきたんだっけ?


全然 記憶が 残ってねぇし。


鉛のように重い体をベッドから起こした。



「わたしが 大地をここまで 運んであげたのよ。すごく 大変だったんだから」



「な…んで…?お前がここに…」



ドアのところに立っている人物を見て、思わず 息を飲み込んだ。


「なんでじゃないでょ?お礼くらい言って欲しいんだけど」