「ヒナ 自分の目でちゃんと見てみろよ」


「もう…いい。来年また…受けるから」


来年だって?


あと1年も伸ばすつもりかよ!


どんだけ俺を待たすつもりなんだよ。


「お前さ…俺の計画をぶち壊したいわけ?」


「えっ 計画?」



───チュッ…



人混みに紛れて ヒナの頬に軽く口づけをすると、俯いていた顔がやっと上を向いた。