ヒナを校門の前に1人残し、俺は掲示板を目指した。
「ここか……」
目的の場所に着くと、合格者の受験番号が書かれた白い大きな板の前に多くの人が集まっていた。
人混みの中に自分から入り…ヒナから受け取った受験票の番号の
『15177』を
掲示板の中から 緊張した面持ちでさがす。
自分の受験発表の時よりも、今の方がめちゃちゃ…心臓がうるさい。
アイツを迎えに行った時は、合格でも不合格でも…どっちでもいいとか思ってたクセに
やっぱりアイツに受かって欲しくて
心の中で何度も神さまにお願いをしていた。
『どうか…ヒナを合格させて下さい』
───その俺の祈りは……!