───────────・・・ ついに目的地の大学に着いた。 でも 車から降りても、ヒナは大学の門をくぐろうとしない。 「ヒナ…入らないのか?」 「ダメなの。足が 全然動かない。だから ダイちゃんが代わりに見て来てくれない?」 俺の弱点とも言える…上目づかいをされ ギュッと手をかわいく握られたら、考える間もなく答えはすでに決まってる。 「しょうがねぇなぁ……ここで 待ってろよ」 「……うん。お願い」