自分のためにヒナが頑張ってくれた気持ちが、何より大事で嬉しかったから。


「ダイちゃん お待たせ!」


襟元にウサギの毛が付いてるとか言ってた…


アイツが今 1番お気に入りの白いコートを着て、玄関のドアからヒナが出てきた。


「おせぇよ」


機嫌が悪そうに言いながらも、目に入れても痛くないかわいい姿に俺の目は微笑む。