ヒナの細い髪の毛を撫でながら、上から潤んだ瞳を真っすぐ見つめ…


ヒナの顔中に…いっぱい優しいキスの雨を降らしていく。


ピクッとする…長いまつ毛。


火照った…柔らかい頬。


熱くなってる…ちっちゃな耳。


その1つ1つの変化がこんなに愛しいなんて。


そんな気持ちを感じながら、ヒナの顔を眺めていると…


ゆっくりと ヒナの瞼が開いた。


「もう あたしの中には…」


「…………」


「ダイちゃんしか…いない」


「そんなこと言ったら キスだけで済まねぇぞ」


「…う…ん」


「ちゃんと責任取れよな」


ヒナをお姫さま抱っこして車まで運んだ。