「…んっ──」


お互いの頭の中が ぶっとびそうになるくらい…キスを繰り返した後。


足に力が入っていないヒナを自分の胸の中に抱き寄せた。


すると、胸の中でボーッとしているヒナが潤んだ目で俺を見て


「───ダイ…ちゃん」


切なそうな声で俺の名前を呼んだ。


お前 バカかよ。


そんな声で名前を呼ばれたら、どうなるかわかってんのか?


ヤバい…と思った時は、もう遅くて


───止まんねぇ。


スローモーションのように砂浜にヒナを寝かせた。



「お前の全部…俺でもっと いっぱいにするから」