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「まだ 早川先生。怒ってるの?」


「…そうだと思う」


「ゴメンね。わたしが桐谷さんと遊びに行っちゃったせいで…」


「美琴のせいだけじゃないから」


次の日の放課後、帰ろうと席を立ったあたしに美琴が声をかけた。


美琴なりに あの花火の夜のことを気にしているみたいで、今日も ダイちゃんの様子を心配そうに聞いてきた。


でも 今は それだけが問題じゃない。


あたしね…ダイちゃん以外の人に



───キスされたの。



でも そのことは美琴にも言えなかった。