「───ゴメン」 呆然と立っているあたしに、それだけ告げると先生は走り去って行った。 指で触れると、確かに自分の唇に 先生の唇の熱さが残っていて──・・・ 今、起きた出来事は夢なんかじゃなくて。 どうして 先生…キスしたの? パニック状態のまま あたしは、いつまでも外灯の下に立ちすくんでいた。