俺と美樹以外…誰もいなくなった職員室。


聞きたくない声だけが 耳に届いてくる。


美樹は 自分が言ったことが正しいとでも言うかのように、俺の顔を見続けていた。


「やっぱり…何かあったんだぁ」


もう 聞いてらんねぇ。


俺は 職員室から出ようとした。


「……帰る」


「最後にこれだけは言っとく。結局 あの子と大地じゃ無理なのよ」


背中に鋭く突き刺さった…その言葉。


ヒナも…俺と無理だって思ったから


アイツと一緒にいたのか?


俺 1人だけが想ってたのか…?