テンションが 完全に下がるっつーの! 「はぁ…なんなんだよ」 さっきまで ヒナが寝ていた枕に力なく顔を埋めると、枕から ほのかにヒナのシャンプーの甘い香りが漂ってくる。 「まだ 俺を誘ってるのかよ?」 ─────パシッ! 枕に八つ当たりのパンチをした。 本物の教師になった今も俺は、ヒナの前では相変わらず こんな感じだ。