その大きな瞳を今よりもっとトロン…とさせてやるか!って思ったところにまた…



───ピンポーン、ピンポーン



「大事な用なのかも?」


うっとりしていたヒナの瞳が しつこいチャイムの音のせいで、いつもの瞳に瞬時に戻ってしまった。


「ほっとけばいいってっ!そんなことよりも 俺は続きがしたい。これからだし……」


これが男と女の決定的な違い。


そう簡単に 暴走しはじめた欲望が抑えられるかってーの!


ハデなTシャツの上から、ヒナの柔らかい胸に触れようとしたら


「ダメだよっ!やっぱり あたし出てくる!」


ベッドから勢いよく立ち上がり、ヒナが 寝室から出て行ってしまった。


「こら 待てって!ほっとけって言ってんだろ」


だけど すでに…ヒナの姿は寝室になくて


俺の独り言が部屋に虚しく響いた。


「くそ。これからだったのに……」