「やっ、やめてっ!!」


「…えっ」


ヒナが俺の胸を押し、ベッドから起き上がった。


その反動で おでこにのせていたタオルが落ち、シーツがじんわりと濡れていく。


その様子を悲しそうに見ていたヒナは、何も答えないまま


視線の先を窓の方へ移動させた。



「俺とキスするのが嫌になった?」



「…………」