すると…そこで



────ピンポーン



部屋のチャイムが鳴った。


ったく誰だよ?今 出らねぇし!


「…ん…っ…」


チャイムの音を無視して、逃げ回るヒナの舌を追いかけ廻す。


さらに俺の右手は さっき軽くお仕置きをした太ももに伸びていた。


そんな時に感じた…違和感。


えっ?ヒナの抵抗が急に弱まったような気がした。


なんだ…どうした?


唇を離すと、ギュッと瞼を強く閉じてるヒナの顔が目の前にあった。


また 俺、やりすぎちゃったとか?


となると、俺はお決まりのセリフを言うしかなくて



「ヒナ…ゴメン」



長いまつ毛に優しく触れながら謝った。


「どうして謝るの?」


トロン…とした瞳が俺を真っすぐに見つめる。


ってことは、ただ 感じてただけかよ!


「いや、なんでもないです」