俺、神崎真白は、今日で高校生になった。

上から3番目の高校に落ち、滑り止めの高校に入学する。


父さん母さんは受験生だった俺にいろいろと気遣ってくれたのに。

親不孝だなあと俺は自分を責めた。

だから制服だって今日まで見たくなかった。

こんなことになるなら、陸上の推薦で違う高校に行けばよかった。

いつまでも悩んでても変わらないんだけどね。

…憂鬱。


それからは母と一言も話さずに歩いた。