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「…なんか、神崎くん本当にごめんなさい」


太陽を家まで送り、さのひなこと子犬の飼い主を探し中……。


「いや、こっちこそ母さんが…ごめん。」

さのひなこと一緒に家まで太陽を送った時、母さんは俺の彼女だと思ったのだろう、

さのひなこに質問攻めしていた。


「楽しそうだね。真白くん家」


ドキッ


あーーーー不意打ちの笑顔やめてくれ。



「そうかな?うるさいだけだよ。そういえば、さのひなこにはお姉さんがいたんだよね?」




「神崎くん」



俺の質問には答えず、さのひなこは言った。



「なに?」



「さのひなこじゃなくてね、ひなこ、ってよんで!」




…え?


「ずーっと思ってたんだあ。フルネームで呼ばれたらなんか距離感あるし…。」



無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!



むりいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!