とりあえず、太陽を迎えに行かなければならない。


…でもこの犬は電車に乗せて行くわけにはいかない。


俺は、さのひなこにあたたかいミルクティーを買ってあげた。


ミルクティーを渡すと、さのひなこはミルクティーをじっと眺めている。



「……ミルクティー嫌いだった?」



俺が聞くと、ブンブンと首を振って



「ううん!むしろ好き!」


満面の笑顔にまたドキッとする。



むしろ好き、が

真白好き、だったらなあなんて。



…完全な妄想。



「俺、急いで行ってくる。さのひなこはそこで待ってて。」




「待って!!」



電車に乗り込もうとしたとき、さのひなこに呼び止められた。