家に帰ると、いつもならある太陽の靴がなかった。
「ただいま、太陽は?」
リビングにいくと、冷えピタをおでこに貼った美桜と母さんがいた。
「あっ、真白!いいところに帰ってきた!!」
「美桜どしたの?」
「美桜、急にお熱出しちゃったの〜。今はちょっと下がったんだけどね。」
「そっか……」
「だからね真白、太陽お迎えにいってくれない?」
太陽は野球チームに入っていて、電車での移動となるため、お迎えに行かなければいかないのだ。
「いいけど……」
「わーん助かるわ真白!んじゃ、よろしくね!」
俺は美桜に一言声をかけて、家を出た。