のびのびと生きる動物は見ていて面白い。
そんな動物たちを写真に収めるのはもっと好き。
動物が嫌いだなんて勿体無い。
「それはいいませんよっ!!」
急におかぴーが大声で怒り(?)だした。
「ぷ、プライバシーの侵害です!!」
おかぴー……。動揺しすぎて言うことメチャクチャ……。
「動物が怖いから………ですか?」
その声に振り返ると。
彼女、がいた。
「佐野さん!何言ってるんですか!僕が怖いのはカボチャしかありません!」
おかぴーが喚くのを宥めながらめぐみんはさのひなこに聞いた。
「佐野さん…どうしてそう思ったの?」
さのひなこはツインテールを揺らしながら話し始めた。
「あたしの妹も動物嫌いなんです。ホラ、よく着ぐるみが怖いっていう人いるじゃないですか。妹はきっと食べられそうって思ってるんじゃないかな……。先生も言ったように、一度怖いって思ったら怖いから」
さのひなこは微笑みを浮かべてつづける。
「だから……怖いものを無理やり克服しなくてもいいと思いますよ……?西岡くん、先生、子犬は責任持って私が飼い主探します。怖がらせて……ごめんなさい」
それだけ言って、さのひなこは子犬のところに帰っていった。