「と、とりあえずダンボール!」



*



「わぁ、かわいい。子犬ちゃん」

「本当だね。目がクリクリしてる」

ダンボール箱に入った子犬を囲んで、クラスメイトは餌をあげたり撫でたりしている。


「ほんと、ダンボール箱が理科室にあってよかったわ」

めぐみんは安堵の声を漏らした。

ホームルームは一時中止となったので、俺と淳平はめぐみんに話しかけた。

「ていうかおかぴーとめぐみん、なんで悲鳴あげてたの?」

ホームルームは一時中止となったので、俺と淳平はめぐみんに話しかけた。

「私は、小さい頃から犬が苦手なの。昔、吠えられたのが今でもトラウマ。」

めぐみんが叫んだ理由はこのためか。


「僕は、動物が嫌いだからです。」

いつのまにか隣にいたおかぴーが言った。

「動物が嫌いって…なんで?」


俺はおかぴーにきいた。