「ちょ、どうしたの西岡くん!」
めぐみんが廊下に出ると
「うぎゃあああああああああ」
ってめぐみんまで腰が抜けた。
「え?なに?」
淳平と一緒に廊下を見てみると
……大事そうに子犬を抱えた
さのひなこが涙目でそこにいた。
ドッキン。ドッキン。
一日ぶりに見るさのひなこ。
やばい。小さい子供みたいで超かわいい。
「えーと…、佐野ちゃんどしたの?その子犬」
ドキドキしている俺をよそに、淳平はチャラく話しかける。
「あのねっ…。今日学校に来る途中にこの子がいたの。さみしそうだったから餌あげたら、なついちゃって……それで……」
そっか……子犬を一人にできなかったんだね………
っておーーーーい!!!
普通、それだけで学校に持ってこないだろ!
でも、さのひなこは優しさで行動したわけだし……
ここはどうしたらいい!?神崎真白!!!!