隣の家が、水原アヤの実家だった。
訪ねると彼女の両親は在宅していた。
「東京の刑事さん……?」
「立花美香さんの件でお聞きしたいことがありまして」
その時、玄関先のコルクボードに貼られた家族の写真が目に入った。
一枚だけ、立花美香の写真が紛れ込んでいる。
「その写真、アヤさんと美香さんですよね」
「そうですけど」
山と鳥居を背景に、笑っている写真。
赤ん坊が映っている。
「少しだけでいいんです、協力してください」
「アヤが送ってきたんです。私たちは何も知りません」
何も話すことはない、と玄関で追い返された。
今日は無理だろう。
玉木に迎えに来させて、遅い昼食をとることにする。
訪ねると彼女の両親は在宅していた。
「東京の刑事さん……?」
「立花美香さんの件でお聞きしたいことがありまして」
その時、玄関先のコルクボードに貼られた家族の写真が目に入った。
一枚だけ、立花美香の写真が紛れ込んでいる。
「その写真、アヤさんと美香さんですよね」
「そうですけど」
山と鳥居を背景に、笑っている写真。
赤ん坊が映っている。
「少しだけでいいんです、協力してください」
「アヤが送ってきたんです。私たちは何も知りません」
何も話すことはない、と玄関で追い返された。
今日は無理だろう。
玉木に迎えに来させて、遅い昼食をとることにする。