「うわぁ…!今日も一段と綺麗ね!」 「やっぱり綺麗!」 「あぁ…惚れるわ〜…」 今日も聞こえる、あたしを褒める言葉。 「私達も遙風さんみたいになりたいなぁ!」 あたしみたいになってもなんもいいことないのに…。 あたしは遙風紅美(ハルカゼクミ)。 高校1年生の普通の女子高生。 …普通、だと思う。 でも、なんで、あたしはこんなにも 褒める言葉を言ってくれている人達がいるのだろうか… 謎だ。