翌日、天気は快晴。

ーガラッ

窓を開けると雲一つない青空。

「んー、良い天気だなー。
絶好の弓道日和!」

てか、今何時だろ?

携帯を探してホームボタンを押すと、
画面は真っ暗。

あー、そーいえば…。

蒼に携帯の電源切られたままだ。

携帯の電源を入れ、LINEを開くと、


逢沢柊都

着信

着信

[どうしたの?大丈夫?]

[これ見たら連絡して]

佐伯六花

[今、大丈夫?
話したいことがあるんだけど。]

[もしかして寝てるの?
明日、会える?]

北蓮高校3年3組
[夏休みに皆で海とか行こーと思います!
日にちとか駄目な人教えて!]





如月蒼

[今日、10時半に弓道場で待ってる。
先に行って準備してるから。
矢とかかけ袋とか忘れんなよ。]


うわー、LINEが溜まってる…。

柊都には夜、もう一回電話しよ、うん。

蒼と話し合ってないし。

[ごめん、大丈夫。夜、電話します。]

とりあえず、連絡入れとけば大丈夫でしょ。

六花、どうしたんだろ?

今の時間は9時半。

まだ時間あるし、電話してみようかな。

プ、プ、プ、プ、プルルルー…

「あ、もしもし六花?
ごめん、電源切ってて…。
どうした?」

『そーだったんだ。
夏休み、いつなら暇?
四人でどっか泊まり行こーって桜汰と喋ってて。
今日、蒼も一緒に会える?』

「あー、今日さ、蒼と弓道することなってて…。
明日とかなら大丈夫だと思うけど。」

『なんで弓道?』

「よくわかんないけど、勝負することなって。笑」

『へー。
わかったー、多分明日大丈夫だと思う。』

「うん、時間決まったら教えて。」

『わかった、頑張ってね。
あ、そーいえばさー…。』





「マジか。笑
あ、そろそろ準備しなきゃ。
じゃ、明日ね。バイバイ。」

『うん、じゃーね。』

どうやら30分も喋ってたみたい。

やば、急いで準備しなきゃ遅れる!