「蒼、遅過ぎ。」

そこには、女装も男装もしていない三人。

「これでも走って来たんですけど?」

暑いし、汗ダラダラだし。

「へー。
ほら、タオル。」

葵がタオルを投げて寄越す。

「ん、ありがと。」

「蒼、告白断ったの?
結構かわいかったのに。」

じゃあ、お前が付き合えば?

「うっせーな。
タイプじゃないんだよ。」

「「へー。」」

桜汰と佐伯がニヤニヤする。

「なんだよ?」

「別にー。」

コイツら本当にムカつくな。

「ねぇ、お腹減った。
早く行こーよ。」

現在、1時。

「そうだな。
とりあえず、外行くか。」

中庭で2年が食べ物出してるし。



「蒼、りんご飴とお好み焼き食べたい。」

「は?」

何でオレに言うんだよ。

自分で買えよ。

「忘れたの?
何でも奢ってくれるって言ったじゃん。」

葵の機嫌直すために、言った気もする。

「しょうがねーな。」

葵にりんご飴とか買ってやって、オレも焼きそばとか食べた。

それから4人で校内に戻った。