夕飯後、4人でテレビを見ていた。

「ねぇ、蒼兄達のクラスは学祭何するの?」

翠が聞いてきた。

「え?」

「男女逆転カフェだよ。」

「葵!」

言うなよ!

「ぶはっ!
そ、蒼兄も、女装するの?
は、腹痛い。」

この野郎。

オレだって、したくないわ。

「お兄ちゃんの女装は見たくないけど、葵姉の男装は見たいなー。」

‥碧まで。

オレの味方はいないのかよ。

「碧、二日目来てね。
蒼、意外と似合ってたから大丈夫。」

笑いながら言うなよ!

「そーいう翠のクラスは、何の劇するんだよ。」

「オレのクラス?
言いたくない。」

そういえば、さっき蒼兄も、って言ったか?

もしかして、翠も女装?

「翠、言えよ。」

「‥男女逆転白雪姫。」

一緒じゃねーかよ!!

「翠もなの?
見に行ってあげるね。」

「姉貴、来たら許さないから。」

「翠君、何役なの?」

葵と碧は、興味津々って感じ。

翠、かわいそうだな。


「‥七人の小人。」

「女装じゃなくね?」

やっぱ、オレだけが醜態晒すのか。

「でも、スカート履いてやる。」

話を聞くと、
男子7人がスカートを履き、七人の小人をやるそうだ。

決める時に寝ていたら、いつの間にか決められたらしい。


まぁ、翠らしいな。

「いーじゃん。
翠も蒼も似合うよ。」

嬉しくないんだけど‥。

「お兄ちゃんはどんな格好するの?」

「葵の制服借りて着るけど。」

「「へー。」」

何で碧と翠、ニヤニヤしてんの?

「何だよ。」

「「別にー。」」