翠の部屋に入り、オレは一人考え事をしていた。
‥葵が悪いわけじゃない。
でも、葵を見るとソワソワ?する。
なんか、落ち着かない。
こんなんじゃ駄目な事はわかってる。
今は葵ん家にお世話になってんだし、気まずくはなりたくない。
葵の事どう思ってるのか、考えたってしょうがない。
アイツは、幼なじみだ。
嫌いだなんて言ったけど、本当はそんな事思ってない。
ただ、自分でもどう思ってるのかわからなかった。
今までもよく言われる事だったし、今更イライラする必要もない。
考えれば考えるほど、わからなくなる。
本当に、幼なじみとしか思ってないのか?
あー、わかんねぇ!
とりあえず、気分変えよ。
オレは、音楽プレーヤーで音楽を聴きながらベッドに横になった。
*
ん、寝ちまったのか?
時計を見ると、あれから30分が経過していた。
スースー
は?
隣りを見るとベッドの端に頭を乗っけて、葵が寝ていた。
下に降りる時に声をかけに来たけど、一緒に寝ちゃったって感じか。
「葵、起きろ。
ご飯食べてねーだろ。」
「んー、蒼?
‥もう、怒ってない?」
オレの事、心配してくれてたんだな。
ごめん。
お前は、悪くないのに。
優しく頭を撫でた。
「ごめんな、怒ってないから。」
「そっか、じゃあご飯食べに行こ?」
ニコッと、葵が笑った。
「おう、行くか。
今日のご飯何かな?」
「んー、なんだろうね。」