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‥来なきゃ良かったかも。
店に入り、ドーナツを買って席に着くと、女の子たちにチラチラと見られた。
その中には、他校もいれば同じ学校の1、2年生、同学年もいる。
もちろん、目的は蒼と桜汰。
と、なぜアタシたちが隣にいるのかということ。
怖い‥。
こんな下校する人が多い時間に、こんな女子が来る場所に、なんで来ちゃったんだろう。
コイツら、全然気づいてないし。
「ハァー」
ため息が出る。
「なに?
葵食わねーなら、ちょうだい。」
「食べるから。」
パシッと蒼の手を叩きながら言う。
「じゃあ、なんで食わねーんだよ。」
「女子の目が痛い‥。」
「は?気にすんなよ。
どうせ、オレら4人共、ただの部活仲間だろ?」
「まぁ、そうだけど。
周りから、どう見えてるかわからないじゃん。」
「「・・・。」」
なんで、この二人黙るんだろう。
え?
もしかして‥。
「そろそろ、出ようか。」
桜汰が、突然言い出した。
顔が引きつっている。
六花も、アタシの隣りで焦っているようだ。