毎日、毎日よくも飽きずにやるよ。
‥蒼、嘘くさい笑顔だし。
アタシは蒼の席に座って、
後ろの席の六花と喋っていた。
「葵。
顔、怖い。
睨んじゃ駄目だよ。」
「え?
あー、ごめん。
アイツら、うるさいんだもん。」
六花はアタシと違って、
優しいしかわいい。
ちょっと天然なところもあるけど。
一緒にいて、和む。
たまに、言う事きついけど。
六花は小中学校は違うけど、
高校に入り席が近くて、
すぐに仲良くなった。
弓道部に誘ったのもアタシだ。
なぜか、蒼と桜汰も入ってきちゃったけど。
「まぁ、否定はしないけど。
あ、蒼が来た。」
え?と振り返ると、頭を叩かれた。
「おい、チビ。
そこ、オレの席なんだけど。」
「うるさい。
あっちで、女の子と楽しそうに話してたじゃん。」
全然楽しそうには見えなかったけど、
嫌味を込めて言ってみる。
叩かれたお返しも含めて。
不機嫌そうな顔をしているが、
教室だから喧嘩はできないと判断したらしい。
そういえば、蒼と桜汰の顔につられて、弓道部に入ろうとする女子が後を絶たないんだよね。
でも、キツい筋トレとか、
素の蒼がイメージと違い過ぎていて辞めていく。
あとは、振られて気まずくて辞める。
↑なんで、なんだろう?
それに、同じ部活の子とは絶対付き合わないって決めてるみたい。
今まで、彼女もいたことないのに。笑
それでも、毎年懲りずに
一年女子がたくさん弓道部に入ろうとする。
今年は何人来るのかなーとか、
考えてたら担任が来た。