あー、眠い。
絶対、葵のせいだ。
「なぁ、桜汰。
聞いてー。」
「んー、エロい話?」
いや、朝っぱらからする会話じゃねーだろ。
軽く、桜汰を殴っといた。
「昨日の夜、葵と宿題してゲームして、そのまま潰れたんだけど、アイツ人のベッドに寝やがった。」
「全然、エロくねー。」
だから、エロい話じゃねーって。
「寒くてオレもしょーがないから、ベッドにはいったんだよ。
したら、今日の朝アイツ殴ってきやがった。
あり得なくね?」
「は?
一緒の布団に入ったってことか?」
なにコイツ驚いてんの?
「そーだけど。
オレのベッドだし。
アイツ、先に人のベッドに寝やがって。」
「あり得ねーのは、お前だろ!
なに、付き合ってもないのに、一緒に寝てんだよ!」
そう言って、頭を殴られた。
「は?
葵は幼なじみだぜ。
襲わねーよ。」
「おまっ、はぁー、いいけどよ。
絶対、人に言うなよ。
お前のファンに、葵が更に目つけられるから。」
そーゆーもんなのか。
「ふーん。」
「葵、意外とモテんのに、変な噂広まったら彼氏できねーだろうが。」
アイツ、モテんのかよ。
意味わかんねーし。
なんか、イライラする。