うー、なんで蒼もベッドにいるの?
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蒼のベッドだから。
ヤバい、顔熱い。
早く、収まれ!
と、パタパタと手で仰いだ。
朝練したいから、早く準備しよ!
*
「蒼、準備できた?」
今度は、玄関からあがる。
「あら、葵ちゃん♪
いつも、ごめんね。
うちのバカ息子が。」
「佐保(さほ)さん!
おはようございます。」
佐保さんは、蒼のお母さんだ。
かわいいし、若く見えるし、とても40代には見えない。
よく見ると、蒼って佐保さん似だよなー。
アイツ、女顔だし。笑
「蒼、早く!
葵ちゃん来てるんだから!
10秒以内に来ないと、恥ずかしい秘密バラすわよー。
10、9‥」
‥きっと、蒼の性格は佐保さん譲りだと思う。
苦笑いをしていると、バタバタと奥から蒼が走ってきた。
「てめぇ、ババァ!
なに喋る気だよ!」
ピキッ、隣りを見ると、佐保さんの額に青筋が立っていた‥。
「あら、蒼ちゃん?
誰に向かって、口聞いてるのかしら?」
と言いながら、頬をつねっている。