葵は負けず嫌いだから絶対引き下がらない。
そんな事わかっててからかうオレは、ただのドSなのだろうか。
言い張る葵を見て、いい事を思いついてニヤッと笑った。
オレばっか、動揺してんのはムカつく。
「じゃあ、見して?
もしくは、触らして?
胸、あるんだろ?」
葵は口をパクパクして、オレを見た。
やべー、楽しい。
「や、やだ。
なんで、蒼ごときに見せなきゃなんないの。」
目泳いでるし。笑
「嘘だし。
本気にすんなよ。」
半分、本気だったけど。
そんな事言ったら、さすがにここから出て行ってしまうから言わない。
「ほら、宿題しよーぜ。」
何事もなかったように、話すオレ。
顔真っ赤にしながら、うんと葵は言った。
ー30分後
当然、葵は途中までできてたから、オレより早く終わった。
そうして、漫画を読んでいた。
はずだった。
寝てんだけど‥。
マジかよ。