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昼休み。




「...で?なっちゃん、最近どーなの、須田っちとは?」



「え?...いやぁ、昨日は一回も喋ってないよ...。」



須田っちっていうのは、隣のクラスの須田晃生〈すだこうき〉ってひとで、なっちゃんの彼氏。


みんなからは須田っちって呼ばれている。





なっちゃんと須田っちは、中1の夏休みに、なっちゃんが告白してからだから...もう1年半近く付き合っていることになる。...んだけど!


それがね、もーめーーっちゃラブラブなワケ。


うらやましーくらい。



ちなみに、あたしと同じで、なっちゃんと須田っちも、いわゆる幼なじみっていう関係。


須田っちはなっちゃんの家の蓮向かいに住んでいるらしく...。




「ホーント、いいよねぇ、なっちゃんは、、彼氏がいてさぁ。うらやましーっ」



「いやー、朱夏も、告白しなよぉ...。一発でいけるとおもうんだけどなー..」


「無理だよ...あの人と、全然喋ってないし。。」




「あたし、絶対朱夏と河西は両想いだとおもうよ?」


「うぅ...。」



ホントに、両想いだったらいいのにね...。



「ほら、朱夏、もうすぐだよ??」



「...ん?なんかあったけ?」



「...何言ってんの朱夏!!
........バレンタインだよ!!!」


「あ、そっかぁ。」


もうすぐバレンタインだ...。



毎年あたしは、あの人に渡そうとして、頑張って手作りチョコを作るんだけど、毎年あげ損ねるってゆーか...。





「...今年は、チョコ、作ろうかなぁ?」



「うんっ!...ねぇ朱夏、一緒に作らない?あたしも、そろそろ晃生とか友達にチョコ作ろうと思ってたんだけど...2人で作った方が、楽しいじゃん?」



「...うん、そーだね!どーせ友チョコ作らなきゃだし...一緒に作ろっか。」



「今週の日曜日、部活休み? ちょうど親いないから、ウチで作ろうよ!」


...ってわけで、日曜日に、なっちゃんの家でチョコを作ることになった。