「まだ…って、鍵も無いのに勝手に帰れないよ。」
ノブは、少し目を丸くして…そっか、ゴメン…と小さく呟いた。
「今日の材料で、いろいろ作ったから…食べて。私、帰るから…」
そう言って、帰り支度をしてると
「サキ…」
呼ばれて、振り返る。
「ん?」
「さっきは、ゴメン…どうかしてた…」
「いいよ…もう、気にしてないし…」
ノブに、わざと笑ってみせる。
ノブは、少し微笑んで
「俺、リカとは別れることにしたから」
告げられた、その言葉を…
すぐに理解することが出来なかった。
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