「起きてるクセに…」




バレてる…




だから、寝たふりをやめて目を開けた




「目、とじてただけだよ。」







そこには、艶っぽいアキラの顔があって





急に羞恥が込み上げてきて、思わず身体を反転させた。








すぐに、後ろから手が伸びて…絡め取られる…







「もう、無理とは言えないよな?」








「へ?」









何のことか、わからず…変な声がでてしまう。










アキラは、何も言わず






私の髪をなでるだけ…









「う…ん。」










察した私は、俯きながら頷いた。










これで、よかったんだ。











きっと、うまくいく。










忘れたいと願ったのは、私なのだから…