翌日

俺の考えが甘いと分かるのに時間はかからなかった





「仕事終わったら学校行くから一緒に帰ろ」

「…………分かった」

「じゃあ、いってきますのチュー」

「さっさと行け」



結局いってきますのチューはさせて貰えずとぼとぼ撮影スタジオに向かう






「架也のスケジュールなんて簡単に分かるんだから」

「………………」







向かう途中、現れたのは母親




このまま無視しよう



そう思い母親の横を通り過ぎようとした







「架也が家とお金貸してくれないのが悪いの」

「は?何言って………………っ!?」






急に腹部に感じる痛み



薄れ行く意識の中で男の拳が俺の腹部を捉えていたことだけ分かった