「双瑠…………」
「何?」
「ここに住みたい」
「は?」
「…………家、出たいんだ」
いつものふざけた俺じゃない
本気であいつから逃げたいから
「…………父さんに聞いて」
「明日斗さんか…………」
俺生きてられるかな
「何かあった?」
「ん?いや別に。詩或の傍にいたいから」
「ノロケんな」
「あはは」
双瑠は考えが大人だから真面目な話には双瑠がいい
深く聞いてこないし
本当に聞いて欲しくないことは聞かないから
「まあ、泊まりたいならいつでもおいで。ここはお前の居場所でもあるから」
「ありがと」
居心地が良いこの場所
ここにずっと居たい