再び現れた俺に初瀬家の皆は何も言わず迎え入れてくれる
「架也帰ってくんの早い」
「え~だって俺の家だし」
「誰がお前の家だ」
一瑠や世瑠さんはこんな憎まれ口叩くがお互いに本気で嫌いな訳じゃない
だから暖かい
あの人にはこんな気持ちにならない
「詩或は?」
「お風呂」
「俺も入っていい?」
「殺されたいの?」
「双瑠さん…………その小刀どうすんの」
「え?」
「いや…………何でもないです。大人しく詩或がお風呂から出てくるの待ってます」
くそ…………
すぐに詩或に会えると思ったのに
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