「~~っか、帰るぞ!」

「!……うんっ」


 夕日に照らされた千尋くんの顔。

 夕日とかぶって、一瞬、区別がつかなかったけれど、私には分かった。

 千尋くんの顔、真っ赤だった。

 照れてるんだなぁ……と思うと、千尋くんがかわいく見えて。

 千尋くんにもこういうかわいいところがあるんだなぁ……と思うと嬉しくなって。

 私は自然とにやけていたらしく、千尋くんに指摘された。


「気持ち悪いぞ」