「やめてなんて言ったってやめねぇから」

「……な、にを?」

「決まってんだろ?――今度またかわいいことをしたら、愛美のこと食っちまうつもりでいるから、覚悟しとけ」


 えっ。

 えええっ?!

 私、さりげなくすごいことを言われちゃってる?!

 でも、食っちまう……って、どういうことなんだろう?

 私を焼いたって煮込んだって揚げたって、全然美味しくないよっ。

 頭の中がグルグルと回る中、千尋くんは私の頭をぽんっと撫でた。