はーーーーっ!
バスから降りると、ガスでモヤモヤしているパーキングエリアの空気さえも
新鮮に感じた。
トイレに向かおうと歩き出した時、
百佳が後ろから駆け寄ってきた。
「楽しかったねー!!」
「うん、まぁまだまだだけどね!」
私は百佳の言葉に苦笑いを浮かべながら
答えた。
「そんな事より、トイレトイレ!」
そーだよ、急がないと!!
休憩時間は10分。次はパーキングエリア
に寄らず、そのまま合宿場所の長野に
行かなくちゃいけなかった。
急いでトイレを済まし、バスに戻ろうと
歩き出すと、百佳が急に
「みずきはさ、彼氏にするなら
年下派?タメ派?年上派?」なんて
聞いてきた。
「え、なんで急に?
んー、でもやっぱり年上派かなー?
それかタメ!年下は無理かもな…」
そんな会話をしながら再びバスに乗ると
祐樹君がこっちを見てた。
うわ、また見られてる…絶対今の会話
聞こえてたよね…恥ずかし…
そう思ってもう1回、恐る恐る祐樹君を
見ると祐樹君は、外を眺めながら、
嬉しそうな、どこかほころんだ顔を
していた。
なんか嬉しい事でもあったのかな…?